投稿者: ryozanhaku

書架が物語るもの

 ある著名な詩人の蔵書の引取りを頼まれたことがある。大量ではあったが、評価には一切注文はつけないということだし、自分も詩には少し興味はあるので、仕事としては楽しいものになる筈だった。もちろん手間をかけただけの収益は上って […]

背景としての書物

 作家や学者へのインタヴューのときに、後ろに書棚が写る。そうした構図が定形になっている。商売がら、そこに並んでいる本の背文字が気になる。いくらで買い取れるか、値踏みまでしたりする。前景の人物に箔をつける筈の書物群が、むし […]

時が付加するものを商いたい

 チャットGPTとかを巡っての議論が喧しい。小生のようなガラパゴス島原人には何のことかよく分らない。ただ、AIの力を借りれば何でも作り出せるような風潮には大いに疑いを持つ。  そうは言っても、我が出版部のやっているPOD […]

店主挨拶

 小店は、かねてより絶版古書に限定して商いをしてきました。そのために、年代の古いものはいいのですが、発行から十数年ぐらいのものについては、絶版かどうかすべて調べます。今のようなネットによる調査なぞない時代には、各出版社の […]