歴史の暗に埋もれた朝鮮戦争下の清水港・山猫スト
2025(令和7)年/書き下し
990円 四六判(128×188ミリ)/46頁
著者は労働運動史研究者。朝鮮戦争が始まったとき、静岡県清水港の労働者たちは日本共産党の統制から離れて自主的なストライキに起ち上がり、国家や資本に果敢に抵抗した。
元清水一般自由労働組合書記長・浅野健次郎さんの回想をもとに述べられた1950年代の労働運動に関する貴重な証言であり、〈新たな戦前〉化しつつある今日的情況に対する警鐘の書でもある。
サヴェート同盟の監獄
1931(昭和6)年/希望閣 発行 並製
2,000円 四六判(128×188ミリ)/80頁
プロレタリア科学研究所・法及び国家理論研究会が刊行した叢書の一つ。翻訳・校閲も同所員・同研究会が担当している。
ブルジョア刑法の報復的・矯正的監獄制度に対しソヴィエト刑法における監獄制度を比較し、後者に「教育的」側面を強調する、すなわち「不幸にも犯罪者とならねばならなかった労働者農民を教化しプロレタリア社会の有用なる一員たらしめる」という保護的性格を強調する。
つまりブルジョア国家の暴虐性を暴き、克服し、プロレタリア国家の優位性を宣伝することを実践的目的とする。プルジョア刑法学批判の書。原定価・30銭。
大正十五年 日本組合教會便覧
1926(大正15)年/冊子
2,500円 四六判(128×188ミリ)/148頁
日本組合教会は戦前のわが国キリスト教団の主流派の一つであり、1941年に日本基督教団に統合された。その日本組合教会の、大正15(=昭和元)年における便覧。
役員・職員・教師の一覧などを網羅する。この時点で、全国に162の教会および伝道教会を設置していた。
また、各教会の教師・住所・在籍数・伝道師・受洗告白数などが統計されている。基本的に各頁は統計表によって構成されている。
日本博士全傳
1888(明治21)年/吉岡書籍店 発行 並製
3,500円 四六判(128×188ミリ)/184頁
青年の学事奨励を目的として明治21(1888)年に刊行された、文学・法学・理学・医学・工学の各分野の博士50名の来歴を記した小伝集。
おもな人物としては、加藤弘之(文)・箕作麟祥(法)・高木兼寛(医)・重野安繹(文)・山川健次郎(理)・穂積陳重(法)・菊池武夫(法)・末松謙澄(文)・辰野金吾(工)・中村正直(文)・小金井良精(医)など明治前期の学術界をリードした諸人物が並んでいる。
このほか、官費海外留学生69名と学士1,001名の人名表(出身県のみ表示)を巻末に付す。学士には「製薬士」や「獣医学士」「農芸化学士」も含まれている。原定価・35銭。
陸軍の根本改造
1924(大正13)年/時友社 発行 上製
3,800円 四六判(128×188ミリ)
陸軍大佐・小林順一郎は、フランス軍にあって第一次世界大戦を実見し、講和後も欧州に留まって各国の軍制・兵器・戦法の変遷を研究した。
帰朝するや、帝国陸軍の師団減数案や各政党の軍縮論と欧米との懸隔を実感し、退職して予備役に入り、輿論喚起のために東奔西走するに至る。
本書は列強の実態とわが国との格差を世人に向けて紹介したものであり、当局の「軍制改革」案を批判して「根本改造」を対置している。
要点は、歩兵重視から砲兵重視への、量から質への転換である。陸軍中将・山口勝が序文を寄せている。原定価。1円50銭。
全譯 獨逸人の見たる會津白虎隊
1941(昭和16)年/並製
2,000円 四六判(128×188ミリ)/42頁・口絵12頁
著者リヒアルト・ハイゼ博士は、来日してドイツ語の教師を勤め、日本の女性と結婚してキリスト教から神道に転宗した。
昭和15年に北京で客死したが、生前に2回訪れた飯盛山(白虎隊の少年隊士たちが自刀した場所)に葬られたいと遺言するほど白虎隊崇拝者だった(この遺言は叶えられた)。
戊辰戦争の会津若松の戦いにおいて少年たちが示した滅私奉公と忠誠に感じ入った人だが、たんなる親日家ではなく、日・独が提携して世界戦をたたかおうとしていた時代意識がハイゼにも会津の人々にも反映していた。
訳・結城司郎次。原定価50銭。※16〜19頁は原本の落丁のため欠落しています。
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