青年團眞義 全
1916(大正5)年/帝国青年発行所 刊
3,500円 A5判(148×210ミリ)/438頁
大正4年、内務・文部両大臣訓令によって、義務教育修了者を対象に各市町村に設置された青年団。
その精神・組織・経営・訓練などを詳説した書。青年団中央部が編纂し、『帝国青年』(青年団の機関紙)の発行所が刊行した。
巻頭に両大臣の「訓令」を掲げ、一木喜徳郎(内相)・高田早苗(文相)が序文を、田中義一(陸軍中将)・後藤文夫(内務書記官)らが内容を執筆している。
第一次世界大戦直前の欧州情勢から説き起こし、ドイツの青年組織を紹介したり、全国からいくつかの実験例の報告も載せている。原定価は1円。
有らゆる物の書換
1919(大正8)年/小西書店刊 上製
2.600円 四六判(128×188ミリ)/294頁
著者・桐生悠々(1873~1941)は戦前期の反骨のジャーナリスト。タイトルの「有らゆる物の書換」とは「あらゆる価値の転倒」
という意味。この本は,桐生が主筆を務めた『新愛知新聞』のコラム「緩急車」を刊行したもの。ヨーロッパで世界大戦が起こり、
ロシアに続いてドイツでもプロレタリア革命が開始されるという、その年に発行が企図されたことから選ばれた書名であろう。定価1円40銭。
ギールケ物權法 譯(完)
1931(昭和6)年
9,800円 A5判(148×210ミリ)/192頁
オットー・フォン・ギールケ(1841~1921)は、ベルリン大学総長も務めたドイツの法学者。
〈法〉を民族精神の発達の所産ととなえた。本書は昭和7年度に使用された東京帝国大学の講義録だが、ギールケは来日しておらず、またすでに物故していたから、物権法(動産・不動産の占有・所有、新帝国植民法など)に関する彼の著作を訳出して講義に使ったものと思われる。
当時、ギールケの著作は一橋大学に収蔵されていた。訳文はすべて漢字カタカナ交じり文で綴られ、謄写版印刷したものを製本している。
人民評論 1948年9月号
1948(昭和23)年/伊藤書店 発行
2,000円 A5判(148×210ミリ)/66頁
敗戦後に創刊した左翼系雑誌の一つと思われる。掲載広告もほとんど左翼系出版社のもの。
特集として「反ファシズム闘争の足跡」「戦時下の日本文化弾圧・抗争の歴史」を組んでいる。後者は座談会で、古在由重・村山知義・岩上順一・亀井文夫らが出席・発言している。
戦中はすべてが「暗い谷間」であったわけではなく、反戦・反ファシズム人民戦線がたたかわれていたとし、それを継承することを標榜する雑誌。
戦時下の代表的な言論弾圧であった「横浜事件」についての回想も載せている。原定価35円。
日本的なるものに關する論調
1937(昭和12)年/『出版警察資料』第三十號(13年2・3月、「秘」扱い)に所載
1,500円 A5判(148×210ミリ)
満洲事変(昭和6)以降、「日本主義」「日本精神」に関する論議が活発化した。日本的革新についての関心が持たれ、100篇近い論文がメディアを賑わせた。
代表例として、長谷川如是閑「日本的性格の再検討」、阿部次郎「日本を愛する心」、林房雄「日本主義論争の鍵」、岡崎重惠「日本文藝の特質」、久松潜一「國文學と日本的なるもの」、大森義太郎「日本への省察」、猪俣津南雄「日本的なものの社會的基礎」、佐藤春夫「民族への自覺」、門屋博「思想と民族性」、淺野晃「文化の擁護」など、左右を越えた20篇を紹介。
いずれも民族・伝統・国民文化・日本学にかかわる立論。
同志社の歩み-戯画八十年史-
1955(昭和30)年/カレッジ社 発行
2,800円 四六判(128×188ミリ)/104頁
昭和30年の創立80年にあたって同志社の学風を広く世に示さんと、一卒業生が短文と戯画で同大を紹介した。黎明期・明治期・
大正期・昭和期(戦前・戦後)に分かれてその歴史が端的に著され、浩瀚な年史よりも親しみながら校史を知ることができる。
千年の古都にキリスト教洋学校を創ることは偏見や弾圧との闘いであり、また、高まる軍靴の中での青春でもあった。
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